「いいデザイナーは見ためのよさから考えない」を読みました

有馬トモユキさんの「いいデザイナーは見ためのよさから考えない」という本を読んだ。

ぼくは今まで本を読んだ後に咀嚼をする、という行為をあまりしてこなかったんだけど、もったいないのでログをつけておこうと思った。それも読んだ直後の熱感を保存しておくと記憶を掘り起こしやすそうなので、極力読んだ直後に書くようにしたい。

デザイナー向けではない

タイトルから最近流行ってる視覚先行のデザイナーに対してのアンチテーゼ的な文脈なのかな、と思ったんだけど全くそうではなかった。主にデザイナーの思考過程にフォーカスしている。
「デザインってなんだろう」という根本的な考え方から、それを自分に落とし込んで著者の有馬さんをモデルとしたリサーチやコンテキストの咀嚼、そしてそれを形にするまでが丁寧に書かれている。

あくまでこれは著者の有馬さんをモデルとしているので、一概には言えないが、デザイナーはこういうこと考えてデザインしているんだな、とデザイナーに寄り添える一冊だと思う。つまり、ディレクターやエンジニアにこそ読んでほしいと思った。

もちろん、有馬さんが手がけた素晴らしいデザインの思考過程を覗き見ることはとてもレアなことなんだろうし、ノンデザイナーズデザインブックを引用し、デザインの基本原則に触れたり、実践的な内容のトピックもあったが、すでにデザイナーとしてバリバリやっている人には、通ってきた内容が多そうではあった。

自分を一般化すること

本書の中でぼくがハッとした一節がある。それは自分を一般化することだ。有馬さんはデザイナーの役割は物事を一般化することだと述べている。そのためには自分自身を一般化することが重要なのだと。

例えばぼくはエンジニアを主戦場としているので、自然とテクノロジーに関するトピックしか目に入れていなかった。だけどぼくが作るプロダクトやサービスを使うのはテクノロジーには精通していない人がほとんどだろう。
普段から自分の領分とは異なる分野の情報に触れ、「一般的な価値観」というものに自分を晒しておくことで、アウトプットにもいい影響がでそうだなあと感じた。